子供の頃は，宇宙の中で自然界に起こる全ての現象，全ての存在が互いに関連してネットワークを形成して成り立っているありさまに感動し，この世の全体を理解したいと考えていました．

医師になってからは，どこに出ても恥じない一流の医療を行いたいと考えて研鑽を積みました．

24時間365日患者さんに接して学ぶうちに，その時点の日本で行われている標準的な医療のみでは，どうしても治らない，苦しみが取れない状態で取り残されてしまう病態があることに気付きました．

これを何とかしたいと研究にも打ち込み，当時最も進んでいると思われたアメリカの医療の情報も学んで行きました．

そんな中で現代西洋医療だけでは限界があると思い至り，伝統医療にも目を向け，故室賀昭三先生に師事して漢方の研鑽を行いました．

さらに全ての病態に対応できる究極の医療を目指し，ホメオパシー，レイキ，自律神経免疫療法なども行いました．

故久司道夫先生との出会いから食事の大切さにも気付き，マクロビオティックを始めとした様々な食事療法を学んで実践しました．

食事を大切に考えると，食材の質にも目が向きます．有機農法，自然農法の野菜たちを求めていくうちに，野菜を作っている農家の方々との貴重な出会いが重なります．そうして，どんな農法かよりも誰が作っているのかの方が大切であることに気付きました．

人間は健全で元気な野菜からエネルギーと命を頂いて健幸に生きることができます．

野菜たちも健全で元気な農家の方々のエネルギーと愛情を頂いて健康な野菜になります．

この循環が大切であることに気づいたのです．

また，人間の健康には健全な腸内環境と腸内細菌叢が必要であることと同じに，健康な野菜には健全な土とその中の微生物が必要です．

健幸にとってベストな薬となるのは健全な土で自分で育てた野菜を食べること．

ベターな薬となるのは健全な土で自分と共感を得ることのできる人の育てた野菜を食べること．

究極の医療を求めて行き着いたのは農でした．

まだ私自身はベターの状態でベストまで行き着いておりません．

まだ半端な農の医師＝半農医師です．

竹林の整備と竹炭焼きから入り，自然の力を借りた田んぼや畑を始めて少しづつベストを目指している状態です．

あなたも一緒に自分自身の健幸を考えて行きませんか．

そして一緒にベストを目指して歩んで行きましょう．